「21世紀を生き抜く3+1の力」35年後に充実した人生だったと感じるために今考えること

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

2050年。あなたは何歳ですか? あなたの子どもは、何歳でしょうか?

この質問から始まる佐々木裕子さんの著書、「21世紀を生き抜く3+1の力」を読みました。

2050年というと35年後。私はもうすぐ80歳。そもそもまだ生きていられるんですかね。とっくに人生の折り返しを過ぎているのかも知れない。焦るなぁ。

うちの息子達もその頃にはちょうど私の年齢と同じくらい。いいオッサンになってるはず。彼らもどんな人生を送っているんだろう。

35年後に自分、そして息子達が「充実してる」と感じられるために、これから身につけていきたい力は何か。この本は、その力について書かれた本です。

スポンサーリンク

ロジカルな説明で「3つの力」を解説

この本で書かれているのは、最新の予測データに基づく35年後の未来。

ちょこっと、SF的な未来予測ストーリーがあったりして面白かったです。

それによると、35年後の世界では、アフリカやインドといった地域で熾烈な競争をしてきた10億人の人達が活躍を開始。一方、日本は人口急減で高齢化が進み「過疎化」と、独り暮らしという「おひとりさま化」が進行。

自分が老後の人生を過ごしているはずの時期だと考えると、気が重くなりますね。

こういったデータに基づく時代の変化に対応するために必要な力として、本書で挙げられているのが以下の「3つの力」。

  1. 考える力
  2. 共創する力
  3. 進化する力

それぞれの詳細については、本書を読んでみてください。それぞれの力をさらに分解して必要なスキルが説明されています。

読んでいて、データを分析・分類して、3つの力として提示。コンサルタントらしい、ロジカルな文章だなと変なところに感心してました。

自身が必要性を実感した体験や、その力を発揮された実例、映画にもなった「アポロ13」の1シーンも出てきて、何が必要なのかも非常に分かりやすかったです。

スポンサーリンク

「3つの力」を発揮するために必要なこと

本書のタイトルにある「+1の力」は、「3つの力」を発揮するために「共通して軸足に置かなければならない」問いとして、挙げられています。それは「自分が目指したい世界、目指したいものは何か?」ということ。

この問いに対する答えが明確でないと、「考える」べき問いも、「共創する」上でも価値観の共有も、「進化する」方向も明確になりません。

この問いに対する答えについては今までも「ビジョン」とか「夢」という形で考えてきました。が、まだぼんやりとした状態。また、突きつけられたなぁという感じです。

この本の後半にも関連して、明確にしていくためのステップが書かれています。何度か繰り返して、少しずつ実践していくことが大事だと思うので、またトライしてみようかなと思います。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。