「700MHz利用推進協会」って詐欺? ~ テレビ受信対策工事の様子

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「700MHz利用推進協会」にテレビの受信障害対策を実施してもらいました。

初耳だったので最初は「詐欺?」と疑っちゃいましたが、ちゃんと無償で作業していただきました。

どのような作業が行われるのか。以下でご紹介します。

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「700MHz利用推進協会」からの不在連絡票

ある日帰宅すると、「700MHz利用推進協会」という団体からの不在連絡票がポストに投函されていました。

調査と対策作業が必要なので、都合の良い日時を連絡するように書かれています。


▲これが投函されていた不在連絡票。

テレビの「受信障害」対策と書かれていますが、この話が初耳だったのでとても怪しく感じました。

連絡した方が良いのか迷ったので、「700MHz利用推進協会」でググって調べたところ、以下のサイトを見つけました。

書いてある内容としては、テレビの地デジ移行で空いた700MHz帯の電波を携帯電話やスマホで利用するにあたって、テレビの映像に影響が出る可能性があるそう。

「700MHz利用推進協会」はその対策をするために、携帯電話事業者が設立した団体のようです。

総務省にも対策について、ページが用意してありました。アドレスが"go.jp"なので本物で間違いないでしょう。

対策工事に費用はかからないと明記してあるし大丈夫だろうと判断しましたが、電話するのは面倒。テレビ画像にも今のところ問題無いし、この話初めて聞いたので様子見かな。

そう思っていたんですが、翌日たまたま家に居たら再度担当者の方が訪ねてこられました。

説明を聞くと、以下とのことでした。

  1. 新しい電波はまだ使われておらず、2月以降に利用開始になる。そのため、現在の受信状態に関わらず対策が必要。(追記:我が家はこの時期という説明でしたが調べてみると、もっと早い時期を伝えられたケースもあるようです。それぞれの基地局で電波を発信し始める時期がちがうのでしょうね。)
  2. 全家庭が影響を受けるわけではなく、700MHz帯の電波を発信する予定の基地局が近い一部の家庭が対象なので、地デジ移行の時のように大々的にアナウンスしておらず、あまり知られていない。 (恐らく電波の帯域が足りていない都会から、この帯域の利用が進むのだと思います)
  3. 電波が利用開始された後に障害が出て、一斉に問い合わせが来ても対応しきれないため、あらかじめ対策工事を進めている。


▲もらったリーフレットにも対策が必要となる理由が記載されていました。

対策工事に費用がかからないことも改めて明言されていたので、日程を決めて作業をお願いすることにしました。


▲説明された対策工事の内容。テレビアンテナにフィルターかブースターを付けるそうです。

仕事が休みの土曜日にお願いしましたが、問題ありませんでした。日曜日は無理な感じでしたが、はっきり確認し忘れました。

「700MHz利用推進協会」による対策工事の様子

対策工事の当日は作業員の方が2名来られました。


▲まずは現在のテレビの各チャンネルの受信状態を確認。


▲機械を使って、受信レベルの数値も確認されていました。

次に写真はありませんが、テレビアンテナを設置しているベランダに案内。

ここにフィルターを取り付ける工事をするのだと思っていたのですが、作業員の方から「風呂場の天井など、他の場所にブースターを置いていないか」と確認されました。

確かに我が家は家庭内にアンテナ線を分配していて、そのブースターは風呂場天井の点検口を開けたところに置いてあります。

そこに案内することを想定していなかったので、大慌てで脱衣所を片付けてご案内。

自分の家のブースターがどこにあるか把握していなかったら慌てるところでした。光ファイバーを引き込んでいる家庭は、その機械 (ONU)と同じ場所に設置してあるケースもあるそうです。


▲風呂場のブースターを確認。ここに対策用のフィルターを取り付けてもらいました。

取り付け前にフィルターを見せてもらいましたが写真撮れず(風呂場の天井空けて確認すれば良いのですが)。恐らく下記のような710MHzまでの電波だけを透過するローパスフィルタだと思います。

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最後に確認

フィルターを取り付けたら、もう一度テレビの受信状態に問題無いか確認して作業終了。

最後に確認書にサインして完了です。30分程度で終わりました。

最初の説明通り、費用の請求などは一切ありませんでした。

今後、700MHz帯の電波の発信時期はまだ正確には決まっていないそうですが、その時期が近づいたら再度この対策で不十分だった場合の問い合わせ先などが書かれた案内が投函されるそうです。

対象となっている地域はどこなのか聞いてみたんですが、作業員の方も住宅地図で回る地区を指示されているだけで、よく分からないそう。

テレビなどでアナウンスをあまり見ないので、そこまで広い範囲ではないんですかね。

作業の様子や結果の報告用に、現状写真を撮るようにも指示徹底されているようできっちり作業いただきました。

ポストにお知らせが入っていて不安を感じた方が居れば参考にしてください。

自分でフィルタを取り付けても対策できそうですが、無料で対応してもらえるので早めに対策工事をしてもらっておいた方が良さそうです。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。