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一時期の右肩上がりの増加傾向は小康状態ですが、18kgのダイエットから絶賛リバウンド中です。
ゆっくりとですが順調に減っていた体重がどうやっても減らなくなりました。そのくせ、暴飲暴食をしてしまうと増える方はきっちり増えるんですよね。なんだかなぁという感じで、ダイエットに対するモチベーションが低下気味です。
週に1回以上スポーツクラブに行く習慣だけは今でもキープしていますが、ランニングに出る意欲も下がり気味で、しばらくトレッドミル以外を走っていません。
これじゃいかんということで、食べる量、特に糖質の量を減らして、運動量を増やすという王道の方法以外の方法についても調べてみて、違う角度から新しいことにもチャレンジしてみようかと考えています。
どうして太ってしまうのか、なぜ痩せないのか。今回読んだ「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」もそんな理由で読んだ1冊です。書かれたのは美養フードクリエイターの岩田麻奈未さんです。
この本では「腸内細菌」そしてその状態である「腸内フローラ」を整えて痩せていくためには、どのような食生活や生活習慣を身に付ければ良いかを取り上げています。
ヤセ菌、デブ菌とは?
「腸内細菌」というと、ヨーグルトのCMなどを通じて「善玉菌」や「悪玉菌」という呼び方には馴染みがあります。腸内細菌にはこの2つ以外に「日和見菌」と呼ばれる菌がいるそうです。
なぜ「日和見菌」などという名前が付いているかというと、日和見菌は善玉菌が優勢な腸内フローラでは善玉菌をサポートして身体に有益な活動をするのですが、悪玉菌が優性の腸内フローラだと悪玉菌に加勢して身体に悪影響を与えるのだそうです。多い方に味方する形になるから「日和見菌」と呼ぶそう。
この本のタイトルにもある「ヤセ菌」と「デブ菌」というのは、この日和見菌の2つのグループのことを指しています。
善玉菌に加勢しやすく、食べ物から必要以上にエネルギーを身体に取り込まず脂肪の蓄積をストップしたり、食欲をコントロールしたりするものが「ヤセ菌」です。
一方、悪玉菌に加勢しやすく、食べ物を分解してエネルギーを身体に取り込んで、脂肪として溜め込む働きがあるものが「デブ菌」です。
「ヤセ菌」が優勢なほど必要以上に身体にエネルギーが取り込まれにくく、「デブ菌」が優勢なほど身体にエネルギーが取り込まれやすくなるので、同じものを食べても太りやすくなる、ということです。
「デブ菌」を減らして「ヤセ菌」を増やすには?
では、どうすれば「デブ菌」を減らして「ヤセ菌」を増やすことができるのか。
この本であげているのは大きく2つのことです。
食生活の改善
1つは腸内フローラを善玉菌優性の状態にして、日和見菌のうち「ヤセ菌」を活発に働かせるための食生活を送ることです。
具体的には本書を読んでいただきたいのですが、食物繊維やオリゴ糖を含む食品や良い油、有用な菌を含む発酵食品などが挙げられています。水分を適切に摂ることも腸内環境を整えて善玉菌を優勢な状態に保つのに良いそうです。
一方、甘いものや肉は悪玉菌の好物です。こういったものばかり食べていると「デブ菌」が活発に働いて太りやすくなります。
生活習慣の改善
また、ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れる生活を送ることも腸内フローラが悪玉菌優性になる原因になります。
本書ではそうならないための生活習慣についても触れていますが、例えば朝食は必ず食べて腸を働かせる、夕食は就寝3時間前までに済ませると良いそうです。こちらも詳細はぜひ本書を読んでみてください。
腸のことも意識した食生活を送る
ダイエッターの基本は食事と運動だと思います。
そのうちの食事について、単にカロリーや糖質を減らすことを考えるだけではなく身体に取り込む腸の働きについて、この本で知ることができました。
ダイエット中の方、1つの知識としてこの本で学んでみてはいかがでしょう。