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「習慣」の仕組みに関する本を読みました。
この本では、最初に個人の習慣に関するいくつかのケースを例に、その仕組みについて分析しています。そして、次に企業や組織が「習慣」を上手に活用した実例をとりあげています。
巻末では、個人が「習慣」を変えるための方法についても具体例を挙げて説明しています。 Amazonのページにこの巻末の具体例の内容が動画で貼られています。。習慣の仕組みがよくわかる例なので見てみることをおススメします。
習慣の仕組み
「習慣」は「きっかけ」「ルーチン」「報酬」の3つの要素から成り立っています。
きっかけ
習慣化したい行動を起こす、ひきがねとなるもの。
場所や時刻、イライラするといった精神状態、自分以外の人などを指します。
ルーチン
きっかけによって、引き起こされる、習慣の行動そのもの。
イライラしたら、煙草を吸ってしまうなんていう、行動が「ルーチン」にあたります。
報酬
ルーチンによって得られるご褒美。
このご褒美は複雑で、無意識に求めているものなのでよく分析してみることが必要です。 煙草の例だと、ニコチンの効果を本当に求めて吸っているのでしょうか。吸う時間でクールダウンしたいだけでしょうか。それとも、煙草部屋で誰かと話すことで気を紛らわせたいのでしょうか。
習慣を変化させるためには
習慣を変化させて長続きさせるためには、脳が本当に求める「報酬」を設定できるかが鍵となるようです。自分が本当にほしい「ご褒美」を設定するということですね。
例えば、ダイエットのためにランニングを習慣化したいのであれば、「痩せる」という漠然とした「報酬」を設定しない方が良いようです。心からそうなりたいと願う痩せた後の姿を具体的にイメージすると、「ルーチン」が続きやすいようです。
「報酬」は別に最終ゴールに関係づけなくても良いようなので、走った後の達成感を得たいというのを「報酬」にするのも良いのではないかと思います。
今後取り入れたいこと
あれもこれもやりたいと思いつつ、早寝早起きやランニングなど、なかなか習慣化し切れていない活動があります。
今回、習慣化にもある程度セオリーがあるのだということを知りました。今後は「ルーチン」を定着させるための「きっかけ」と「報酬」を意識して、習慣化に取り組んでみたいと思います
まとめ
本書では、個人の習慣についてだけでなく、企業や社会の習慣を変化させた例がでてきています。
スターバックスの例など、面白い事例もいくつか取り上げられています。翻訳本で少し厚い本ですが、非常に面白かったです。