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表三郎さんの「日記の魔力」を読みました。
著者は駿台予備学校のカリスマ名物講師として有名な方で、日記歴30年以上の自称「日記の達人」だそうです。
本書では著者の経験に基づいて、日記の書き方と効果的な活用術が紹介されています。
以下では、私が感じたポイントをいくつか紹介したいと思います。
キーポイント
「行動日記」を書く
日記は、自己管理をするために書く。
そのために自分の行動を記録し、自分が日々何をしているのかを把握して良い習慣を残し、悪いところを直す。
そうして自己を管理することで、自分の人生の主導権を握る。
感想を書くのはやめる
感想や思いを書こうとすると、それが無いに日は書けなくなる。これが日記が三日坊主に終わる1つの原因。
事実を記録する行動の記録だけで良いと考えれば、何を書けば良いのか迷って書けなくなることは無くなる。
プラスの言葉を使う
良くないことがあったときに、日記で「あぁすれば良かった」と否定的な言葉で、一生懸命反省しても何も変わらない。
「次からはこうしよう」と肯定的な言葉で、具体案を書く。
本書の中では、例として積ん読の例が挙げられています。
何十冊もあったそうですが、50ページまで読んだ本は最後まで読んでいることを調べたそうです。
その上で「今度から最後まで読もう」ではなく、具体的に「今日から本は50ページまで読む方針を立てた」と日記に書いて、自分に宣言したそうです。
公の記録は捨て、個の記録を残す
「書いておけば良かった」と後で後悔しないように、自分が記録しなければ失われてしまう情報を記録する。 「天気」のような調べればわかるようなことは記録する必要はない。
時間や場所を記録する
行動した時間や場所を記録しておく。
正確な時間を記録しておくと、日常的な行動にどれくらいの時間がかかるか把握できるようになる。そうすると時間の無駄を是正できるようになる。
場所の情報は記憶を呼び出す鍵として、どの場所が自分にとって落ち着く発想の沸く場所かが日記を読み返すことでわかるようになる。
日記を読み返す
人間の記憶はいい加減で、自分に取って都合の良いように「すり替え」が起きる。
定期的に日記を読み返すことで、記憶の修正をする。 日記を読み返して真実の自分を定期的に確かめることで、周囲の人の言葉によって歪みがちなセルフイメージの歪みを修整することができる。
今後取り入れたいこと
私も昨年から「Day One」というアプリを使って日記を書いています。
毎日書こうと習慣化し始めて、230日が経過しました。
このアプリの良いところは、Droxboxを利用することでiPhoneとMacでデータが共有されるところ。
1日の終わりにMacで日記を書くこともできれば、行動の記録を事細かに外出先や帰宅中の電車の中でiPhoneで書くこともできます。GPSを使って書いた場所を自動で記録してくれるので、iPhoneでその場その場で書けば、本書のいうようにどこでどういうことを書いたか記憶を呼び起こす情報にもなります。 本書では「公」の情報として不要とされていますが、書いた時刻の情報も勝手に記録してくれるので、後で調べたりしなくてもよいです。
本書を読んで、日々起きたことだけでも書こうとしている、今のやり方が間違っていないなと感じました。
ただ、今は書くだけ書いて定期的に読み返すということができていません。 せっかく書いた以上、唯一の読者である自分が読み返さないと書いた意味がないですよね。 定期的なタスクに日記の読み返しを入れ、日々の生活の見直しに日記を役立てたいと思います。