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放送作家である美濃部達宏さんが書かれた、「なぜ、あなたの話はつまらないのか?」を読みました。
おもしろい話の構成は、テレビ番組を構成することとと同じ。
おもしろく伝えるための要素をチョイスすることと、チョイスした要素をよりおもしろく伝えるために順序だてること。
本書では、そのためのテクニックがいくつも紹介されています。
ウケるために会話することは無いかなと思うので、話す要素をチョイスする機会は少ないかなと思いました。
でも、話したい要素についてはどうせなら面白く伝えたい。そのためのテクニックが参考になりました。
おもしろい話をするための順序立て
「なのに」方程式で「フリオチ」を作る
話をおもしろくするには「フリ→オチ」という順序を作ると良いそうです。
話の結論である「オチ」を花火とすると、その花火をきちんと打ち上げるための導火線が「フリ」。
その「フリ」をしっかりすることが、面白い話に繋がるそう。
つまらない会話では、話の結論である「オチ」だけを伝えてしまいがち。
「フリ」を作る前に「オチ」を言ってしまうと、「それで?」となってしまいます。
先にオチを言ってはいけないと、本書では書かれています。また、「フリ」を聞いて想定したことと「オチ」が矛盾していればいるほど面白くなるそうです。
じゃあ、どうやって「フリ」をつくるのか。
その疑問に対して、本書で紹介しているのが、「なのに」方程式。
「オチ」に対して「なのに」で繋がる説明を「フリ」として前段に持ってくるというものです。
例えば、
「寝坊して大事な会議に遅刻した」という言いたいこと(オチ)に対して、「目覚ましを10個もセットした(なのに)」というフリを前に置くといった感じです。
「寝坊して大事な会議に遅刻した」だけだと、「それで?」という感じですが、「目覚ましを10個もセットしたのに、寝坊して大事な会議に遅刻した」とすると、フリオチが多少効いた話になります。
面白い話にしていくには、もっとネタを選んだり、本書で紹介されているその他のテクニックも駆使していく必要があります。
でも、伝えたいことを少しでも印象に残るように伝えるのに、「なのに」方程式であればすぐに試せそう。今後、意識してみたいと思います。
あとがき
大阪生まれで吉本新喜劇を観て育ったんですが、どうも面白い話をするのが苦手。
こういったちょっとしたテクニックから、改善していこうと思います。
本書では、いろいろな芸人さんを例に挙げて、おもしろい話をするためのテクニックが紹介されています。
「フリオチ」にもっとインパクトを持たせるための手法なので、興味のある方は本書を読んでみてください。