この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
食欲コンサルタントである村山 彩さんの「あなたは半年前に食べたものでできている」を読みました。
「好きなものを好きなだけ食べても、健康的で、太らない自分を手に入れる」
ダイエットに取り組む者にとっては理想的な話です。どうやったら、そのようなことが可能になるのでしょう。
ダイエットに取り組むようになってから、食事の「量」とか「カロリー」に関してはある程度気にしてきました。
参考:17kgのダイエットに無理なく成功した私が実行した3つのポイント | MasaLog
何を食べたかも(メニューがほぼ変わらないので)朝食を除けば、記録し続けています。例えば、本書のタイトルにある半年前の食事はこんな感じです。
参考: 写真を撮るだけでOK!「Evernote Food」で食事の記録を残そう– Evernoteにライフログ vol.13 | MasaLog
ただ、ある時期から体重は停滞し、ここ最近は緩やかに増加傾向。
それなりに色々やってるのに、うまく行かないなと思っているところに、この本の内容がびしばしヒットしました。 以下では、私にとって特にポイントだと感じた2つの点について、ご紹介したいと思います。
1.運動とバランスのとれた食事で「正しい食欲」のセンサーを取り戻す
まず一点は「食欲のセンサー」を磨くこと。
何を食べたいと感じるかというこのセンサーについて、本書では以下のように書かれています。
「食欲」のセンサーがうまく働いている人は、タンパク質が足りないときには、魚や豆腐のようなタンパク質が豊富なものが食べたくなります。しかし、「食欲」のセンサーがくもってしまっている人は、「とにかく食べたい」という〝欲〟しか感知することができません。
「好きなもの食べてますよ」と言いつつ、スリムな体型や健康を保っている人居ますよね。こういう無理せず、体型や体調を保っているのが、センサーがうまく働いている人。
「食べてはいけない」「カロリーが低いものにしないと!」と自分を抑えていると、ストレスになってかえってセンサーがくもってしまい、ジャンクな食べ物に食欲がいってしまうそうです。
そんなくもったセンサーを磨くために、まずやるべきことは何か。 本書ではこう書かれています。
「正しい食欲」を取り戻すには、 ①二〇分の、汗をかくくらいの運動 ②運動で失った栄養素を補う食事をとる
まずは「運動をして体の循環をよくする」。そして、カロリーを主眼に置くのではなく、「栄養素を考えた、バランスよい食事を運動後に二食続けて感覚を体に覚えさせる」。これが、センサーを磨くことに繋がるということです。
ずっと、いくら走ってもご飯茶碗一杯分程度のカロリー消費にしかならない運動と、ダイエットとの関係がもやもやしています。この運動をすることでセンサーを磨くという考え方が割としっくりきました。
最近、最低週1回のスポーツクラブ通いはキープしていますが、運動の頻度や強度が落ちています。それと反比例して、仕事中の間食の量が増えて、煎餅とかポリポリ食べてます。ダイエットはどこにいった。。。
センサーがくもってしまっているんでしょうね。ちょっと気合いをいれて、運動の頻度と強度をもう少し上げようと思います。
2.自分の「食」を客観的に把握する
冒頭でご紹介したとおり、食事の記録はずっと続けています。 ただ、せっかくのこの記録が活かせていませんでした。
本書では、以下のように書かれています。
自分が口に入れたものをきちんと認識し、記録に残して、チェックする。そしてこの食事で自分の体がつくられるのだというところまで落とし込んで、昨日の食事を振り返ると、反省が生きてきます。
ある程度の期間まとめて自分の記録を見返してみると、「ここのところ食べる量が増えているな」とか「麺類に偏っているな」「野菜が少ないな」など、食生活への反省点が出てきます。
こういった自覚を持つことができていないなと気づくことができました。最近の食生活を振り返ったら、痩せるわけないですね。しかも薄々わかっているのに目をつむっていた感じです。客観的に見返すのって大事ですね。
あとがき
本書は全編を通して、食生活の改善に繋がる意識や行動面での気づきを与えてくれる本でした。
今回は特に2点を挙げましたが、いろいろ興味深いトピックがたくさん書かれています。以下に目次から少し抜粋してみます。
- サラダを食べていれば太らない、は大間違い
- カロリーゼロ食品のよくあるカン違い
- 自分へのごほうびは、本当のごほうびにはならない
- 外食するなら焼き鳥屋に行きなさい
- 「おにぎり一個+豚肉」と「おにぎり一個だけ」ではどちらが太るか?
- 冷蔵庫の代謝は、あなたの代謝と同じ
どうでしょう。ちょっと読んでみたくなりませんか? すっと読める本ですので、ぜひ一読してみてください。