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ここのところ続けて読んだ睡眠関連本の3冊目は「一流の睡眠」です。医師で会社社長でもある裴 英洙(はい えいしゅ)さんが書かれた本です。
これまでに読んだ2冊の睡眠関連本は、睡眠の質を上げることに重点が置かれた本でした。
それに対して「一流の睡眠」では睡眠を通して、起きている時間帯のパフォーマンスを上げることに重点が置かれている本だと感じました。
仕事のパフォーマンスを上げるための睡眠
本書の冒頭の「はじめに」では以下のように書かれています。
今の生活スタイルを変えることなく 、極端に睡眠時間を増減させることもなく 、効率的かつ効果的に睡眠をとって仕事のパフォ ーマンスを上げる 「攻め 」の睡眠メソッドをお伝えしていきます 。
この本は、これまでに読んだ睡眠本で書かれていた「8時間睡眠の確保」や「22時から2時に眠ると体に良い」といった習慣の確保が困難な多忙なビジネスパーソン向けの本です。
これまで読んだ本と同様に、睡眠自体の質を上げるためのメソッドについても書かれている一方で、「どうしても徹夜しないといけない時、ダメージを最小に抑える方法」や、「朝、勝負プレゼンがある時は2日前を寝不足にすることで、前日しっかり寝られるようにしよう」といったメソッドについても触れられているのが、この本の特徴。
「8時間寝ろと言われてもそんなに睡眠時間を確保できない」という方が、現在確保できる睡眠時間で最大限のパフォーマンスを得るためのヒントが得られるかも知れません。
ただ、基本的な睡眠の知識については他の本も読んだ方が良いかなと個人的には思います。
そもそもハードワーカーであること自体の改善にも目を向けた方が良いんじゃないかなとも感じました。
そういう点で少しモヤモヤした点はありましたが、全体的にビジネス上で想定されるシーンに対して、具体的な方法が紹介されています。
寝不足に悩むビジネスパーソンは一読してみると良い本だと思います。