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会社員生活も気付けば、ずいぶん長いこと続けてきました。
気持ちだけはまだまだ若手のつもりでいますが、年齢的には会社の早期退職制度を利用可能な年齢もとっくに超えています。
この先、今の会社でいつまで会社員を続けるのか、どこかで別のキャリアを歩むのか。まだ自分でも明確なビジョンを持つことができずにいます。
このまま会社員を定年まで続けた先にどのような生活が待っているのか。実際に定年後の先輩に会うことは滅多にないので、それを具体的にイメージするのはなかなか難しいです。
楠木 新さんが書かれた「定年後」では、ご自身の経験、知人や友人との会話やインタビュー、そして書籍などから得た多くの事例に基づいて、定年後の会社員の状況が分析されています。
この本では、会社での仕事生活だけを続けた結果、定年後にやることも、やりたいこともなく、1日家に居て奥さんや家族のストレス源になる。そして、それを避ける目的で雇用延長制度を使って会社に通い続ける。そんな、おじさん達の事例をたくさん知ることができます。(女性はこういう傾向が低いらしいです)
自分はこうはなりたくないので、いろいろ勉強して、会社に依存しない生活を目指しています。いろいろなセミナーに出たり、ブログを書いたり、スキルを得ることのできる本を読んだりしているのも、言ってみれば定年を意識しているからです。
本書では、定年後に比較的健康に過ごせる可能性が高い75歳までを「黄金の15年」と呼んでいます。この「黄金の15年」をどう過ごすのかを60歳が近づいてから考え始めたのでは、遅すぎませんか?
やることがなくて毎日図書館に通うような生活を過ごすのではなく、この本の中で紹介されている生き生きと定年後を過ごされている方たちのように、今のうちから「好きなこと」「得意なこと」を考えて、「黄金の15年」をどうするか考えたいと思います。