すぐに使える話し方の極意【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法 [書評]

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矢野香さんの「【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法」を読みました。

著者の矢野さんはキャスター歴17年の元NHKのキャスター。

NHKのアナウンサーは、なぜきちんと話すことができるのか。この本ではその極意を「NHK式7つのルール」として、具体的な方法にまとめられています。

以下では、7つのルールの一部をご紹介します。

私の場合、他の方に伝える場として「話す」より、このブログで「書く」機会の方が多いです。ブログに応用できないかも、意識しながら読みました。

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聞く人に信頼を得られる話し方とは

目的をはっきりさせる

人は話を聞くときに、その話に「意義」があるかを無意識にチェックしています。
なので、信頼を得るためには話す目的を明確にして、話の「意義」を相手に伝えることが重要です。

本書では伝えるべき内容として、「誰に」、「何を」、「なぜいま」、「なぜあなたが」伝えるのかを挙げています。

さらに「何を」については、単に事実のみを伝えるのでなく、「感情」として、「ぜひ協力してほしい」といった話し手や聞き手の「想い」を伝えることが大切だと書かれています。

「13文字以内」でタイトルを付ける

これはそもそも話し方というより、ニュースでのルールですね。

13文字というのはテレビ画面の横幅に入る文字数だそうです。一目で見て理解・把握できる量であることと、理解しました。

タイトルには、1点目で考えた「何を伝えるか」を盛り込むことが重要。

新商品の魅力を伝えたいのであれば、「新商品の紹介」という「話す内容」ではなく、「新商品で経費の5%削減が可能」や「最軽量の新商品発売」といった、聞いただけで内容をもっと知りたいという内容を入れましょう。

これはブログのタイトルにも応用できそうですよね。

結論は「最初の15秒」で言う

NHKだとスポーツの試合結果を先に言いますよね。あれが「NHK式」です。

ワクワク感を抱かせる「民法式」では、はじめに結果を言いません。
「NHK式」が大切にするのは「信頼感」。なので、はやく結果を知りたいといったイライラ感を払拭して、安心して聞いていただくことを目的としているそうです。

「NHK式」と「民法式」は、目的によって使い分けが大事だと想います。

ブログの場合だと、検索結果から読んでもらうような記事は、結論を先に書いて詳細を後ろに書くような構成にすることを考えたいと思います。

「一文50文字以内」にする

これは話す、書く共通ですね。

単文で区切ることで、伝えたいことを明確にして、力強い印象を与えるそうです。

私は長い文章を書きがち。意識して短くする修行中です。

実践的テクニックが学べる一冊

本書では、タイトルにある「NHK式の7つのルール」以外に
以下のような実践的なテクニックが数多く紹介されています。

  • 最初の一分での「つかみ方」
  • 話す内容以外の評価を上げる方法
  • 相手から絶賛される心理学に基づくテクニック
  • 話す前に成功を取り付けるための技術

特に、「一分で信頼を勝ち取る自己紹介方法」については、具体的なフォーマットも提供されています。
セミナーなどで、うまく自己紹介できないことが多いので、自分なりの自己紹介を考えてみたいと思います。

本書は人前で話す機会がある方にとって、とても参考になる内容です。ぜひ手に取ってみてください。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。