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ベッドの上で本を読んだり、スマホを触ったりしているのが良くないのですが、寝落ちが多いです。
照明も付けっ放しで寝てしまうせいか、明け方に目が醒めることも多いです。翌日も何だかスッキリ目が覚めた感じがしなくて、翌日の夜すぐ眠くなってまた寝落ち。
最近こんな感じで睡眠を大事にできていない自覚があります。
こんなタイミングで図書館に予約していた睡眠に関する本が何冊か回ってきました。
今回読んだ「スタンフォード式 最高の睡眠」がその一冊。ベストセラーなようで何カ月も前に予約したものの全然順番が回ってこないので、積ん読が無ければ途中で買っていただろう本。楽しみにして読みました。
著者はスタンフォード大で睡眠の研究をされている西野精治さんです。
睡眠に関する知識を厚くしてくれる一冊でした。
睡眠の質を決める「90分の黄金法則」
「睡眠負債」は週末だけでは解消できない
著者の西野さんが所属するスタンフォード大は、世界でも睡眠に関して先端的な研究を行っている研究機関だそう。
この本では、その最新の研究成果をベースとした睡眠に関する具体的な方法が紹介されています。
実験結果によると私たちの多くは、十分に睡眠が取れていない状態だそうです。この不足している睡眠時間を「睡眠負債」と呼んでいます。
「睡眠負債」は週末まとめて寝たからといって簡単に解消できるものではなく、何日もかけないと返済できないそう。
忙しくて十分な睡眠時間を確保できない場合、「負債」をできるだけ増やさないためにはどうすべきなのか。
その答えの一つが睡眠の質を上げて、少ない時間でも十分な睡眠を確保することです。そして、その鍵としてこの本で紹介されているのが「90分の黄金法則」です。
「90分の黄金法則」とは?
この本で紹介されている「90分の黄金法則」とは「睡眠の質は、眠り始めの90分で決まる」というもの。
睡眠が、浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠が約90分間隔のサイクルで繰り返すことはよく知られています。
このサイクルのうち、眠ってすぐの最初のサイクルが睡眠の質を決める「黄金の90分」です。
興味深かったのは、人間には体内時計が存在するので、いつも通りの時間に「黄金の90分」を確保することが大事だということ。
朝方まで仕事をしてこの睡眠の最初の90分を明け方に移動させるより、いつも通りの時間に「黄金の90分」だけ寝て起きた後で仕事をした方が良いそうです。
また逆に翌朝早いからといつもより早く寝ようとするのもうまくいかないようです。
いつもの就寝時間の2時間前あたりまでは、この本で「睡眠禁止ゾーン」と呼ぶ眠りにくい時間だそう。翌朝早い場合はいつも通りの時間に寝て「黄金の90分」の睡眠を、確実に確保して睡眠時間を短くする方が良いということです。
まとめ
この本では「黄金の90分」の質をより上げるための睡眠法の他、「覚醒」すなわち眼を覚ますための方法など、医学的な根拠を踏まえた具体的なテクニックが数多く紹介されています。
人はどうして眠くなるのか。寝ているのになぜスッキリしないのか。こうした疑問に対する知識や具体的な対処法が学べる一冊です。
寝落ちが多い私は「黄金の90分」の眠りの質が良くなさそうです。この本で知った知識を踏まえて、時間を決めて質の高い睡眠に変えていきたいと思います。