この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
文章、すなわち言葉で共感や刺激を与えて、人を動かすにはどうしたらいいのでしょう?
そのヒントになりそうな本を読んだのでご紹介します。
ブログの記事が読者の行動に繋がらない
このブログでは、いろいろな製品や本、アプリを記事で紹介しています。
私としてはこのブログでは、役に立ったり、面白かったりするものしか紹介していないつもりです。例えば本の紹介でも、読んだ全ての本を紹介しているわけではありません。
記事を読んだら当然その商品や本を手に取ったり、読んだりしていただきたいです。
でも、読者の方にそういう行動を起こしていただけるパワーが私の記事には足りていないようで、残念な思いをしています。
商品を紹介してもリンク先をチェックしてもらえない。本の紹介記事を書いても読んでいただけない。ブロガーとして、これは悲しいです。
私の書く文章は自分で書くのもなんですが、論理的にはすっきり書いているつもりです。
でも恐らく、読んでも「ふーん」で終わってしまって、読んでいただいた方に「使ってみよう」とか「読んでみよう」という行動を起こさせる内容にはなっていないんだと思います。
じゃあ、どうしたらいいのか。
こんな悩みを抱えつつ、これまでいろいろと文章術の本を読んで勉強してきました。
そんな中で手に取った本が、今回ご紹介する『「自分の言葉」で人を動かす』です。
読み始めてすぐ、第1章に書かれている、次の記述がぐさっと刺さりました。
たしかに、論理や根拠は大切です。ないよりはあったほうがいいと思います。でも、人があなたの話を聞いて行動するのは、あなたが正しいことを言っているからというより、あなたの話に共感したり、刺激を受けたりしたからではないでしょうか。
(32ページ)
そう。私の記事はきっと共感や刺激を与えることができていないんです。
ブログを行動に繋げてもらうために大切な視点
この本で紹介している、言葉に人を動かす力を与えるもの。それは「教えたいこと」という視点です。
誰かに何かを「教えたい」。そういった感情は本音がベースになって沸き上がってくる感情です。
マイナスの面も含めて、そのような本音を言葉にしてぶつけることで、人の感情を動かし行動を起こしてもらうことに繋がるのだとこの本では紹介しています。
ただ、気をつけないといけないのは「教えたいこと」は「言いたいこと」とは違うということです。
「教える」という行為には相手が居ます。
その相手が誰かを考えて、その人に合わせて何を「教えたい」のかを考えることが重要です。
この本では以下のように書いています。
「教える」というのは、「自分が教えたい」ではありません。「あなたに教えたい」なのです。
一人称ではなく、二人称。これを知らないと「言いたいこと」を話すだけになり「マジどうでもいい」から抜け出せなくなってしまいます。
(50ページ)
「教えたい」を伝えることを意識しよう
ブログの記事を通して読者に行動を起こしてもらうためには、「教えたいこと」を意識するだけでなく、その思いを的確に伝えるための工夫や技術も他に必要になるかと思います。
ただ、その根本に「教えたいことをどう伝えるか」を意識することがもっとも重要だと思います。
単に本や商品の説明だけではなく、誰に教えたいかをイメージした上で自分が「教えたい」ことをメリット、デメリット含めて意識するようにしていきたいと思います。
そのような視点を身に付けるためのステップを具体的な実例を知ることができるのがこの本です。是非読んでみてください。人の心を動かしたいブロガーの方にオススメです。