読み飛ばされないためのブログの基本 ー 『ネットで「効く」コピー』by 有田憲史

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ネットの文章は印刷された文章よりもきちんと読まれないそうです。

ブログでどんなに一生懸命に記事を書いても、読まれるのは最初の数行ということも珍しくありません。

どうすれば、書いた内容を読みに来てくれた方に読んでもらうことができるのか。そのヒントは、コピーライティングにありました。

ネットで「効く」コピー

ネットで「効く」コピー」は、ネットでのコピーライティングを題材にしています。

きちんと読まれないネットで、一般に嫌われ者のコピーでも読まれ、納得してもらうにはどう書けば良いか。そのためのテクニックが書かれたのがこの本。

ブログも伝えたい内容を読みにきてくださった方に「売り込む」という意味ではコピーと同じ。本書で挙げられていた抑えるべき基本をご紹介したいと思います。

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覚えておくべき4つのポイント

この本では次の4ポイントを、「コピーライティングの基本の基本 四カ条」として紹介しています。

  1. マイナス三重苦から考える。
  2. 商品ではなく価値を語る。
  3. 相手のことを思い浮かべる。
  4. 最初の言葉に集中する。

すべて「コピー」を「ブログ」に置き換えても通じる内容。記事を書く際にあらためて意識しようと思います。

マイナス三重苦から考える

コピーを書くときには、誰もあなたのコピーなんか<興味ない><知らない><読みたくない>というマイナス三重苦の状態から考えなくてはいけない。

検索で辿り着いた方であれば、多少は興味を持ってくれているのかも知れません。でも、自分が検索している時のことを考えれば、ざっと見てわからない、関係ないと思えば、次のサイトに移動しちゃいますよね。

商品ではなく価値を語る

誰も記事の内容には興味なんかもっていない。

その前提で考えると、記事で機能や事実を伝えても「それで?」となるのは当然のこと。そもそも、機能や事実しか書いてないと判断された時点で読んでもらえないのが、ネットの世界。

何が可能になって、どのような素晴らしい体験が得られるのか、記事に書かれた情報を読んだ結果、得られる価値を伝える努力が必要になります。

相手のことを思い浮かべる

誰に対してのメッセージなのかがあいまいだと、気持ちの入ったコトバは出てこない。

以前から意識はしているのですが、なかなか難しいです。どうしても内容にだけ意識がいってしまって、誰が読むかが曖昧なまま書いてしまうんですよね。

以前、本で読んだ「エンパシーライティング」を思い出しました。ポジティブな反応をしてくれる人だけでなく、ネガティブな反応をする人ならどう思うか、そしてそういう人達に何を言うかを考えて書く手法でした。

あらためて取り組んでみますか。

参考:6分間文章術 ー 「埋める」「貼る」「つなぐ」文章作成法 [書評] | MasaLog

最初の言葉に集中する

コピーが読まれるかどうかは、最初に出会うコトバにかかってくる。特にネットではその傾向が強い。

ブログの場合、検索で目に飛び込んでくる記事のタイトルと、記事の最初のヘッドラインが重要になってきます。

私はどうもここが苦手。いろいろな本を読んで勉強中です。
本を読んだりはしてるんですが、なかなか上達しないです。本書で紹介されているテクニックも含めて、技を知るだけでは駄目で、実践して数をこなさないと身につかない感じですね。

本書とも内容が被りますが、以下の本もタイトルとリードの書き方に関しては参考になりました。

参考: 悩めるブロガー必読!『一瞬で心をつかむ 77の文章テクニック』高橋フミアキ [書評] | MasaLog

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まとめ

ネットでも通じるとして本書の冒頭で紹介されている四カ条をご紹介しました。

本書ではこの四カ条をクリアするためのテクニックがこの後、紹介されています。

基本はコピーを書く際のテクニックとして紹介されています。
だだ、読者を掴むためのタイトルに使える発想法や、文章の組み立て法、出だし(リード)の書き方や、ブラッシュアップするために最後にチェックすべきポイントなど、その内容はそのままブログに活かせる内容でした。

24の項目について、例も交えながらコンパクトに解説された読みやすい本でした。

読んで役に立ったと言っていただける記事を目指して、数こなして身につけていきたいと思います。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。