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人の感情は意識しなければ 「マイナス思考をするようにできている 」そう。
程度は人によって違うと思いますが、私はその中でも色々と心配になってしまう方。先日勉強したエニアグラムのタイプ6はそういう傾向があるそう。
「やるべきことをやってない」「良くないことが起こりそう」「相手のことがよくわからない」と心配にも色々な種類があります。
今回読んだ「心配ぐせをなおせばさすべてが思いどおりになる」は、こういった色々な心配事が心に浮かんだ際に、どう考えると気が楽になるかを学ぶことができる本です。
具体的なケースに基づく「心配対策ガイド」
この本を書かれた斎藤茂太さんは、超ベテランの精神科医。この本を書かれた2003年の時点でもかなりのご高齢ということだったので、気になって調べたところ2006年に90歳で亡くなられていました。
この本では、生涯現役を通された著者が、心配になる理由を整理した上で、それぞれの理由で起きる心配事への考え方が説明されています。
自分にも覚えのある不安を減らすことができるのかを説明しています。いわば「心配対策ガイド」です。
「心配」というより「ストレス」という方が適切かも知れません。
- 朝、目が覚めたらだいじな会議の10分前、どうやっても間に合わない。こういった「やってしまったこと」に対する「心配」。
→ 現実を認識し、自分が最大限できることを考える - 他人の目が気になってしょうがない。「自分の評価を落としたくない 」「ワガママだと思われたくない 」「みっともないところをさらけ出したくない 」 などが、いつも気になるという「心配」。
→ まずは行動して反応を確かめてみる。 - 「将来このままでいいんだろうか」「うまくいかなかったらどうしよう」「あの人に受け入れてもらえなかったらどうしよう」といった様々な「心配」。
→ 心配した通りに物事が運ばないように、不安材料を努力目標として掲げる。
心当たりがある「心配」はありませんか?
それぞれの「心配」の後半に書いたのは、この本で書かれているアドバイスの一部です。
こういった、身に覚えのあるいろんな心配事に対して、なぜ不安を感じるのか、どう考えると良いのかが本書では丁寧に説明されています。自分の心配に近いものがあると、実際にアドバイスを受けた気持ちになることができます。
あとがき
本書は、「心配してトクすることは何かある?」と自分に問いかけてみるといった、具体的なアドバイスがたくさん書かれています。
心配事があると、頭の中がそのことへの不安でいっぱいになってしまいます。そんな時にこの本に書かれたアドバイスを思い出すようにしたいと思います。
Kindle版が非常にお得な価格になってますので、ぜひ読んでみてください。(2015.6.5時点)