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高野雅司さんの「人間関係は自分を大事にする。から始めよう」を読みました。
この本で書かれているのは、人間関係を良くするための考え方。
こうしてあげた方がいいだろう、こう思われるんじゃないかなといった「与えたり、合わせたり」するコミュニケーションに疲れている方に、この本は考え方を変えるきっかけを教えてくれます。
この本でお伝えすることを 、一言で表せば 、 「もっと自分を大切にしながら 、周りの人たちといい関係を築いていく方法 」です 。 「相手に振り回されすぎることなく 、ちゃんと自分のために生きるコツ 」と言ってもいいでしょう 。
本書「はじめに」より
”心地良さ”を感じる
この本のキーワードは”心地良さ”。
人と接する時に相手のことを考えるのではなく、まず自分に目を向けて"心地良さ"を味わう。
その効果については以下のように書かれています。
"心地良さ"を感じているあなたの「いい状態」が、相手にもいい影響を与え、「プラスの循環」がお互いの間に起き、安心感や信頼感が自然に生まれてくる
本書の中で"心地良さ”は、そのまま"心地良さ"と説明されています。なかなか難しい感覚です。
その感覚を身に付ける方法として、お風呂に入った時や自然の中で感じる感覚をしっかり「味わう」という方法が紹介されているので、「気持ちいい」という感覚といってもいいのかなと理解しました。
この本では、"心地良さ"を修得するためのステップも紹介されています。まずは過去の「いい体験」を振り返って、その時に感じていた"心地良さ"を思い出していくと良いそう。
実践しようとしたものの
この本を読んで、自分が人と接する時のことを振り返ってみました。
「どう返答しよう」、「何が求められてるんだろう」。相手に合わせた考えしか、頭の中に浮かんでいませんでした。
本書を読んで実践しようと思っても、実際のコミュニケーションの場面では、相手の存在を受け取って、"心地良さ"を受け取る余裕がありませんでした。
相手の良いところを「考えて」探すのではなく、その人と接していて"心地良い"と「感じて」「味わう」のは、なかなか大変そうです。
自然にそのような感覚を呼び起こせるようになるには、トレーニングが必要ですね。まず本書に書かれたステップに沿って、"心地良さ"を意識してみようと思います。
まとめ
本書では、誰にでも心当たりがありそうな、人間関係でストレスを感じる場面をいくつも挙げています。
自分が「与えたり、合わせたり」した結果、相手から思ったような反応が得られないことがストレスの原因になっていると理解できました。脳のクセとして、そういったマイナスの経験が次の機会の心配の種となるそうです。
他人の反応に依存せずに、まず自分の感覚を大事にする。試してみようと思います。