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「自分の時間を取り戻そう—ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」を読みました。
著者のちきりんさんは「Chikirinの日記」が有名なブロガーさん。著書もたくさん書かれています。
「生産性」とは
この本のテーマは「生産性」。
「生産性」とは、時間やお金といった「インプット」を一定量投入した時に得られる、モノや成果といった「アウトプット」の量のことです。
同じ「インプット」量であれば、たくさんの「アウトプット」を得られた方が「生産性が高い」ことになります。
たくさんの成果(アウトプット)を出しても、そのために時間(インプット)を大量に投入したのでは、生産性が低いまま。
生産性を上げて、少ない時間で同じ成果を出すことで「自分の時間を取り戻そう」というのが、本書の趣旨です。
生産性を上げるための2つの考え方
まず働く時間を減らす
では「生産性」を上げるにはどうすれば良いのか。
この本で生産性の高め方として紹介されているポイントは2つ。
1つは、まず働く時間を減らすこと。
投入する時間(インプット)に制限が無いと、人間ついダラダラしがちです。とりあえず時間を区切ってしまいましょう。
1日の総労働時間を決めたり、先に休暇の予定を立てたり、仕事以外のこともスケジュールに書き込んだりしてしまうことで、限られたインプットの中で求められるアウトプットを出すための工夫を上げることを考えられるようになります。
全部やろうと思わない
もう1つのポイントは、全部やろうと思わないこと。
いくら工夫をして生産性を上げようとしても、あれもこれも全てをこなすのは困難です。
自分が本当にやらないといけないのは何なのか、人に任せられることは無いのか。
そういったことを常に考えて、限られたインプットを集中的に重要なアウトプットのために投入することが、少ないインプットでより高い成果をあげることに繋がります。
「生産性」意識してますか?
本書では、最初に何人かの典型的な「生産性が低い」人たちの例をストーリー形式で上げて、こういった人達が生産性を上げるためにはどうすれば良いかを説明しています。
また、最後には生産性を上げるとこれらの人たちの生活がどうなったかも描かれています。抱えている問題や生産性を上げるメリットや方法がイメージできて、良く理解できました。
ちきりんさんの本は社会問題を取り上げていることが多いので、とっつきにくいイメージが強かったのですが、この本は具体的な例をイメージできるよう書かれていたこともあって、非常に読みやすかったです。
毎日忙しくて時間が足りないと感じている方、いろいろやっているのに成果が上がっていないと悩んでいる方、この本を読んで自分の生産性を意識してみませんか。