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ブログに限らず、SNSやメールなど、ネットワークを活用する時代になり、日常で文章を書く機会が増えました。
私の場合、ブログを書くようになって特に感じるようになりましたが、伝えたいことを文章で他の方に伝えるのは非常に難しいことです。
ブログを書こうとしてもなかなかうまく書けずに苦しんでいるので、文章術に関する本を見かけるとつい手に取ってしまいます。今回読んだ「6分間文章術」もそんな1冊。 今回、先日受講したセミナーに、著者の中野さんが出席されていたことをきっかけに手に取りました。
ゲーム感覚でパズルのように文章をデザインすると、結果につながる文章が書けるというこの手法、色々な企業で採用されるだけではなく、小学校や高校の授業でも取り入れられて効果をあげているそうです。
私も冒頭にある「相手の心を動かすのに、”文章力”はいりません!」という言葉に惹かれて読み進めました。
エンパシーライティングとは
この本で取り上げる「エンパシーライティング」という手法では、「エンパシーチャート」というボックスを使います。
あらかじめ考えることが決められたボックスに書く内容を「埋める」。次に、埋めた内容を文章の部品として、その部品を読者が「なんで→なるほど→それならば」と感じる文章構成になるよう、並べ替えて「貼る」。最後に並べ替えた順番で、それぞれの部品を文章に書き起こして、その文章を「つなぐ」。
以上の順番で手順を進めることで、伝えるべきことを伝わりやすい順番で文章を書くことができる、というのがこの手法です。
エンパシーチャートについては、以下のページ紹介されていますので、参考にしてみてください。
ポイントは相手への共感(エンパシー)
「エンパシーライティング」のポイントは、相手にこう感じて欲しいとか、読んだ後にこうして欲しいという、ポジティブな要素のみを読んだ人に伝えるだけではなくて、「つまらない」とか「よくわからない」といった読んだ人が持つネガティブな感情にも配慮している点。
「エンパシーチャート」に埋める要素の半分はポジティブな人はどう考えるだろうかと想像して、とってもらいたい行動につながる言葉がけを考えるのに対して、もう半分はネガティブな人は何を考えて、それは何故だろうと整理した上で、どう言葉がけをしてあげれば良いだろうと考えておくようになっています。
まとめ
今回、エンパシーライティングの練習代わりに、この記事を書いてみました。
実際に手法を使ってみましたが、「埋める」「貼る」までは簡単にできます。 何を伝えるべきか整理して、先に文章構成を作っておくので、どういうことを書くべきなのかが整理できるので、作業していて楽しかったです。
ただ、最後の「つなぐ」ところは、洗い出した部品を文章にしていく部分なので、この本だけでは少し物足りないかなとも思いました。この辺はやはり多少訓練が必要だなと思いますが、文章を書くための文章構成や書くべき内容を簡単に準備できるので、文章を書き出す敷居を下げる良い手法だと思います。
著者の中野さんは、この手法のセミナーを開催されているそうなので、そちらに出れば「つなぐ」部分までカバーされているのかも知れません。機会があれば受講してみたいと思います。
本書は図が多用されていて、ボリュームも多くありません。
非常に読みやすく理解しやすい内容ですので、少しでも興味が沸いた方は一読してみることをお勧めします。