この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
仕事をしていると、いろいろとネガティブな感情と付き合うことになります。
難しい仕事を任されれば不安になりますし、苦労した仕事が認められないと辛いです。依頼したことを期待どおりに進めてくれなかったりすると、イラッとしたりもします。
これまで、こういう感情は溜め込んで我慢するしかないと思っていました。
この感覚は、ストレスになりますし、仕事は楽しくなくなります。
竹内義晴さんの「イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方」では、ネガティブな感情への自然な対応力を身に付けるための具体的な方法が紹介されています。
「仕事に負けない自分を作る」というテーマに対して、「こころを強くする必要はない」というのが最大のメッセージという、この本。
『こころの「強さ」ではない、「何か」を提供します。』という言葉に惹かれて読み進めました。
以下では本書で、その「何か」として紹介されている方法のうち、簡単に試せるものを1つご紹介します。
ネガティブ感情に対応するセルフコミュニケーション
突発的にネガティブな感情が起こったときに、次の方法を試してみましょう。
ステップ1: ネガティブな気持ちを歓迎する
「感情は意思に関係なく、自然に抱くのだから仕方のないものだ」
「ネガティブな気持ちが浮かんでも何も心配することはない」
「ネガティブな気持ちは自分にとって大切な信念・価値観を知らせるサインだ」
思うだけで良いので、上記のようにネガティブな気持ちへの態度を「拒否する」から「歓迎する」に変えてみると良いそうです。「嫌なものは嫌」で大丈夫だそうです。
先日のセミナーで学んだ、自分の感情を客観的に俯瞰する話と近いなと感じました。「あー、嫌な感情があるわー」と眺めてみると良いようですね。
参考:「仕事イヤイヤ病」と向き合う ー「ツナゲルアカデミー 第4講」 | MasaLog
ステップ2: 自分にとって大切な信念・価値観を探る
「何が、私に、このネガティブな気持ちを抱かせるんだろう」
こう自分に問いかけて考えてみましょう。
ネガティブな感情を持つ背景には、「本当は○○でありたい」「本当は○○であるべき」という、前向きな信念・価値観があるはず。
自分の中にある、そのポジティブな部分に気がつけば、ネガティブな気持ちは落ち着いてくるそうです。
実践してみたい具体的な方法が紹介された良書
上記でご紹介したのは、「セルフコミュニケーション・クイックバージョン」として紹介されている方法です。
本書では、そのフルバージョンや実践するためノート法、コミュニケーション術などが実際のケースでの例を交えて詳細されています。
単なる考え方だけではなく、具体的に実践してみるための方法が紹介されているのが本書の特長だと思います。
ネガティブな感情に対して、実践する場は残念ながらいくらでもあるので試していきながら身につけたいと思います。