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『やる気はあっても長続きはしない人の「行動力」の育て方』を読みました。
今の環境をもっと良いものにしたいと思うなら、変えるための行動を続ける必要があります。
行動を続けるための「行動力」のある人とない人の差は「習慣」だといいます。
ではどのような行動を習慣化すれば良いのでしょう。
そのヒントとなるのがこの本です。
本書では、著者の安藤美冬さんが10年間実践して、人生を大きく変えた習慣が具体的に紹介されています。
今では何冊も本を出されたり、あの「情熱大陸」でも取り上げられた安藤さんも、10年前は「人生のどん底期」だったそうです。
そんな状況からどのような行動で人生を変えてこられたのかを本書では詳しく知ることができます。
習慣のベースは「7つの習慣」
行動を変えるための「習慣」として安藤さんがベースにしたのは、世界中でベストセラーになった「7つの習慣」に書かれている、次の7つの「成功の原則」です。
- 主体的である
- 終わりを思いえがくことから始める
- 最優先事項を優先する
- Win - Winを考える
- まず理解に徹し、そして理解される
- シナジーを創り出す
- 刃を研ぐ
本書ではこれら7つの習慣に加えて、その後提唱された第8の習慣「自分のボイス(内面の声)を発見すること、そして自分以外の人もボイスを発見できるよう奮起させる」についても触れています。
「7つの習慣」は読まれた方も多いのではないでしょうか。
私も読みましたし、会社で「7つの習慣」の研修も受けたことがあります。
ただ、「7つの習慣」で書かれているのは海外の事例であったり、いまいちピンとこなかったりする部分があります。
それもあって、実際に行動を「習慣」として取り入れるのは難しく感じた方も多いのではないでしょうか。
「7つの習慣」の実践ガイド
本書では、安藤さんが「7つの習慣」を読み解いて、それぞれの習慣について実践した複数の具体的な行動が紹介されています。
そのため、この本は満足できない環境を変えるための具体的なヒントを得るだけでなく、それを「7つの習慣」の具体的な行動として実践するためのガイドとして使うこともできます。
人によって状況や環境が異なるので、本書で書かれている習慣をすべて真似するのは難しいと思います。
でも、「7つの習慣」のそれぞれの習慣の考え方を具体的に理解して、そこから自分なりの行動を習慣化するためには、安藤さんが実践された具体的な行動が参考になります。
例えば、第1の習慣「主体的である」に対して実践した行動の1つとして紹介されているのは「オフラインの環境で「マイペース」を取り戻す」。
これはSNSに流れてくる「他人の人生」から離れる時間を作って、「自分」を取り戻すこと。「デジタル・デトックス」として実践されている方も多い行動ですよね。
他にも、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」で紹介されている「3年サイクルで人生計画を立てる」や、第7の習慣「刃を研ぐ」での「意図的にコンフォートゾーンを抜け出す」など、実際に取り組んでみようと思える行動が実際に取り組まれた内容として紹介されています。
「7つの習慣」の復習にもなりましたし、具体的に変えることができていなかった自分の行動を見直すヒントになりました。
まとめ
本書は現在の環境に不満はあるものの、何から行動を起こせば良いか分からない方のヒントになる1冊です。
私の場合は、いくつか取り組もうと思っていた同じような行動がありましたが不十分な面もあったりしました。「7つの習慣」の観点を現在の行動のチェックリストとして利用する良い機会になりました。
安藤さんがベースとされた「7つの習慣」はこちら。数年前に完訳版が出ています。
「第8の習慣」はこちら。私もまだ読んでいないので機会を見つけて読んでみようと思います。