読書が苦手でなくなる新しい読み方 ~ 「遅読家のための読書術」by 印南敦史

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何年か前からたくさん本を読むようになりました。

昨年は1年間で90冊。ここ数年目標にしている100冊の目標までもう一歩というところまできました。

ただ今年は読んだ本の数よりも、読むことで得られた内容をもっとアウトプットに繋げることに重点を置きたいと考えています。

そんな理由もあって、最近その参考にするために読書術の本を手に取る割合が増えています。

今回ご紹介する「遅読家のための読書術」も、そうした中で読んだ1冊です。

この本を書かれた印南敦史さんは、現在書評家として年間700冊以上の本を読まれています。

ただ、元々は本を読むのが苦手だったそうです。

それがどのようにして、1日1冊以上のペースで本を読めるようになったのか。

セミナーに行ったり速読術を身に付けたりしたわけではなく、本を読む行為に対する考え方を変えたのだそうです。

ポイントを以下でご紹介します。

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読書が苦手でなくなる新しい読み方

100%理解しようとしない

本を読むときに私達はどうしても1行、1行すべて読んで理解しようとしがちです。

「本を読むのが遅い」という方は、そのように丁寧に読もうとして1ページに時間がかかっていることも、理由の一つだったりはしませんか。

ただ、そうやって丁寧に読んだとしても、たった1度の読書で1冊の本に書かれたことすべてを記憶することは不可能です。

この本では1冊の本の内容を頭の中にストックしようとするのではなく、ポイントだけを流し読みしていく「フロー・リーディング」を提唱しています。

また、本の冒頭を読んでどの部分を読むか当たりをつけたり、キーワードを意識してていねいに読む部分を決めたりといった、流し読みのコツを「サーチ読書法」として紹介しています。

「1冊の本のすべてを読もうとしなくてよい」というのは、最近読んだ読書術の本では共通して書かれていることです。

読む時間を生活のリズムに組み込む

たくさん本を読むためには、本の読み方だけではなく、読むための時間の捻出も重要になってきます。

この本でその方法として紹介しているのは、「毎日・同じ時間」に読むようにすること。

私も昼休みにランチから戻ってきた後は読書の時間と決めています。

短時間でも良いのでその時間帯は本を読む時間と決めて習慣づけてしまうのは、読書を身近にするための方法としておすすめの方法です。

今回、この本で紹介されていた方法で私が新規に取り入れたのは「寝起き10分読書」です。

枕元に本を置いておいて、朝、目が醒めたらその本を短い時間でも良いので読むようにしています。

冬の今の時期は寒くて布団から出たくありませんし二度寝もしてしまいがちなのです。

でも、本を読むのは布団に入ったままでもできますし、読んでいるうちに頭が回って目が醒めてきます。

朝、最初にする行動として読書をすると決めておくのは、朝の寝起きをスッキリさせる上でもなかなか良かったです。

書くために読む

息を吸ってばかりで吐くことをしないと、当然ですが息苦しくなります。

この本では、本がなかなか読めない真の理由は呼吸と同じで、本を読むだけで書いてアウトプットしないからだと指摘しています。

そして、ただ読むだけではなく「書くために読む」ことへ意識を変えることを提唱しています。

繰り返しになりますが、1度読んだだけでその本の内容を頭の中にストックしようとするのは無理があります。

そこで、この本が提唱しているのは「引用」です。

具体的な方法としては、本を読んで気になった箇所を数行の単位でノートに書き写す「1ラインサンプリング」、そしてその中から「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぶ「1ライン・エッセンス」を紹介しています。

読書を「1ライン・エッセンス」で選ぶその本でもっとも価値を感じる1行を探す冒険だと考えることは、読書に対するネガティブな感情をかき消す効果もあると本書では書いています。

この「1行を見つけ出す」というのは同時期に読んだ「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」にも書かれています。

「1行」という同じキーワードだったので非常に印象に残りました。ちなみにこちらの本にも「本は全部読まなくていい」ということが書かれています。

まとめ

読書を苦手とする方に向けた本でしたが、「寝起き10分読書」や「1ラインサンプリング」などある程度本を読んでいる私にも参考になる具体的なテクニックがたくさん紹介されたとても面白い本でした。

現状の読書量や読書スピードに不満を感じている人に役立つ考え方や方法が詰まった本です。

もっと本をたくさん読みたいのに1冊読むのに時間がかかってしまうという方は、この本を読んでみることをおすすめします。

軽い紹介にとどまりましたが、こちらの本も今回の本とはまた違う読書に関する考え方が書かれていて面白い本です。