50冊分の「型」から学ぶ書評記事の書き方 ー「自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方」by 高田晋一

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「自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方」は、名著と呼ばれる自己啓発書の重要なポイントを厳選して、すぐに実行できる具体的な習慣に噛み砕いた解説書です。

著者の高田晋一さんは、これまで読破した数百冊の自己啓発書の成功ノウハウを独自に分析して、「成功データアナリスト」の肩書きで活動されています。

本書では世界的に著名な自己啓発書50冊から、特に効果が高いと思われる習慣を厳選して、重要なポイントのみを紹介しています。

それぞれのポイントに関する4コマ漫画も添えられているので、非常に読みやすい内容でした。

難しそうで手を出したことのない本や、図書館で借りてはみたものの挫折した本が多いのでお得な一冊でした。興味が湧いた本も何冊かあったので、改めて手に取ってみようと思います。

私がこの本でもっとも参考になったのは、その内容ではなく文章構成。50冊の名著を紹介されているのですが、その文章構成がブログで書評を書くときの「型」として活用できると感じました。

以下で本書から学んだ書評の「型」をご紹介します。

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読んだ本をアウトプットする際に参考にしたい書評記事の「型」

本のテーマ・目的

最初は紹介する本を簡単に紹介します。

ここで紹介するのは、本のテーマや、どのような目的で書かれた本であるかなどの説明にとどめて、踏み込んだ内容については後で紹介します。

例えば本書の中では以下のようなパターンが使われています。

  • (著者名)が書いた『(本のタイトル)』は、(本のテーマ)を解説した名著です。
  • 『(本のタイトル)』は、(著者名)によって書かれました。
  • 『(本のタイトル)』は、(本のテーマ)を解き明かした意欲作です。
  • 『(本のタイトル)』は、(著者名)によって書かれた書籍で、(本のテーマ)を紹介しています。

著者の紹介

続いては著者の紹介です。

その本の内容が意義のあるものだと理解してもらうために、どんな人が書いた本なのかを説明するのは重要です。

本書では以下のようなパターンで著者を紹介していました。

  • 著書の(著者名)は、(著者の業績)を行った(肩書きなど)です。
  • 著書は、(肩書きなど)である(著者名)です。

なお、本のテーマが説明しにくい場合はいきなり著者の紹介から始めます。このパターンの場合は、以下のような流れになります。

  • 『(本のタイトル)』の著者、(著者名)は、(著者の肩書きや活動内容など)です。同書は(本のテーマ)について解説した名著です。
  • 『(本のタイトル)』は、(著者の業績・肩書き)として知られる(著者名)によって書かれたベストセラーです。

紹介したい内容

書評で紹介したいポイントを説明します。

書評で本の全てを説明することはできません。

その本の中で紹介したいポイントを決めて、そのポイントについて説明することになります。

本書では、このポイントを以下のように紹介しています。

  • 同書の中で(著者名)は、(本の概要)を紹介しています。今回はそのうち、(紹介したいポイント)について紹介します。
  • (著者名)は、本書で(本の概要)を説明しています。その一つが、これから紹介する(紹介したいポイント)です。
  • (著者名)によれば(本の概要)だそうです。今回は、このうち(紹介したいポイント)を紹介します。
  • 同書は、(本の概要)を紹介しています。この中から(紹介したいポイント)を見ていきましょう。
  • (著者名)は同書の中で、(紹介したいポイント)という手法を説明しています。

内容の詳細

書評の読者に伝えたい内容を説明します。

ここはそれぞれの本について何を書評として伝えたいかによります。

この本でもこの部分の内容はバラバラです。その本の中で他の人に共有したいと思うこと、そしてそのことを伝えることで書評を読む人の行動にも良い影響を与えことを選んで書くことが重要かなと思います。

行動の働きかけ

本書では自己啓発書の名著のポイントを、すぐに実践できる具体的な行動に落とし込んで紹介しています。

なので、それぞれの本の紹介の最後は、読者への質問や行動の働きかけになります。

本書では以下のような形でそれぞれの本の紹介を締めくくっています。

  • ・・・するには・・・すると良いでしょう。そうすることで、・・・することができます。
  • ・・・してみましょう。そうすることで、・・・するはずです。
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まとめ

多くの名著の内容をまとめた「自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方」を読んで、本の内容はもちろんですが本の内容をまとめた文章構成がとても参考になりました。

以下の「型」に沿って本の内容を紹介すると、うまく本のポイントを紹介できそうです。

  1. 本のテーマ・目的
  2. 著者の紹介
  3. 紹介したい内容
  4. 内容の詳細
  5. 行動の働きかけ

読んだ本についてはその内容を記憶に定着させる意味でも、他の方にも共通して役に立つことは書評として記事にアウトプットしようと考えています。

ただ、どうやって本の内容を整理しようかというのが毎回の悩みです。

ある程度「型」を決めておけば、本の内容を整理する負荷も軽くなります。

書評記事に苦労しているのは私だけではないんじゃないかなと思います。この本のまとめ方を参考にしてみては如何でしょう。

私も今回整理した内容を活用して、これからも読んだ本の書評をアウトプットしていきたいと思います。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。