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「あなたの人生から『めんどくさい』が消える本」は、そのタイトルの通り、「めんどくさい」という言葉をできるだけ少なくして、すっきりした心になるための考え方ついて書かれた本です。
著者の升野俊明さんは曹洞宗の住職をされています。また、禅の思想と日本の伝統的な考え方をもとに庭園デザイナーとしても活動され、高い評価を得られています。
「めんどくさい」を手放すための考え方
本書で書かれている「めんどくさい」との向き合い方のうち、私が印象に残った箇所を一部引用してご紹介します。
時間ができるとダラダラと時間を過ごしてしまったり、なかなか行動を起こせていないように感じているので、そんな私に刺さったポイントですね。
どの道が自分に取っては正解なのか。損なことを考えるのではなく、まずは歩き始めることです。(中略)立ち止まる時間が長すぎると、やがては「めんどくさい」という思いが忍び寄ってきます。
あれこれ考えていても、目の前の面倒なことは消えてくれません。それどころか、考えれば考えるほどそれは大きくなっていくのです。
目の前にある仕事。どんな小さな仕事であったとしても、とにかく一つずつそれを片付けていくことです。
得意なことや好きなことは後回しでもかまいません。それは後回しではなく、後のお楽しみというものです。めんどくさいものを後回しにすると、それは必ずたまっていきます。
本書では、上記のような観点での行動が「めんどくさい」ことに対する考え方以外に、いわゆる「めんどくさい人」と付き合う上での考え方や、日曜日の夕方に感じる仕事に行くことに対する「めんどくささ」といった感情への考え方も紹介されています。
「思考」は置いておいて「行動」する
「めんどくさい」は、あれこれ考えてしまうから起こってくる感情なのだなというのが本書を読んでの感想です。
まずはあれこれ考える「思考」は脇に置いておいて、小さなことからでも良いので「めんどくさい」ことに手を付けて行動する。これを心がけていこうと思います。