悩まず文章を書く手順 ー 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

ブログを書こうとすると、何をどういう順番で書くかを考えるのに時間がかかることがあります。

こんな悩みを解決するヒントを掴みました。

文章はパーツを揃えてプラモデルのように組み立てる。

今回読んだ「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」に書かれていた内容です。

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新人記者へのトレーニング内容を解説

「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」ではネットメディアである「ナタリー」で、新人記者の文章力を育成するために行われてきたトレーニングの内容がまとめられています。

実際の記事を題材に、読者に「完読」してもらえる記事にしていくためのノウハウが解説されていて、とても参考になりました。

解説されているノウハウの中でも、特に印象に残ったのが、冒頭で触れた文章の組み立て方に関する内容。

文章を悩まず書くために、「プラモデルのように作文する」ということが書かれています。

何をどう書くか、記事を書くたびに悩むのでとても参考になりました。

以下では、その手順を大まかにご紹介します。

悩まず文章を書く手順

書きたいことのパーツを揃える

まずは書きたい内容を文章のパーツとして揃える。

ニュースメディアであるナタリーだと、これは取材にあたります。

ニュースソースから事実を抜き出して箇条書きにする、不足している内容が無いか5W1Hで確認する。

ブログのように書きたい内容が事実ベースでない場合は、自分にインタビューして何を思い感じたのかを書き出すことが重要だと紹介されています。

主眼をセットする

次に行うのが主眼、つまり書きたい文章のテーマを考えること。

集めたパーツから、書きたい文章のコンセプトや切り口をセットする。

これを自分の頭で考えて、自分なりの切り口を提示することが、その文章のオリジナリティにつながります。

最近、自分のブログにこのオリジナルな切り口を考えるということが、不足してい気がしています。

主眼が何かを意識して記事を書きたいですね。

骨子を立てる

文章を集めたパーツから組み立てるために最後に考えるのが、文章の骨子。

骨子は「要素・順番・軽重」の3つをこの順番で決めていきます。

  • 要素は集めた文章のパーツのこと。必要なら取捨選択することも説明されています
  • 順番は主眼が伝わるよう、パーツの並び順を考えること。大事な話題を最初に持ってくる「サビ頭」という構成が効果的な定番として紹介されています。最初に読者の興味を惹きつけないとブログも読み飛ばされてしまいますから、これ大事ですね。
  • 最後の軽重はそれぞれのパーツの話題を、どの程度重点的に語るかを決めること。主眼を伝えるために役立つかを考えながらABCの3段階評価で見定める方法が紹介されています。

この本では、以上の手順を最初は構造シートと呼ぶ1枚の紙に手書きすることを勧めています。パソコンで作るとかったるくなって、いきなり文章を書き始めてしまうからだそうです。

構造シートができると、文章のパーツが順番に並んでいる状態。あとは骨子で考えた軽重を意識しながら、パーツに肉付けしていけば文章になります。

この内容を推敲して質を上げていくわけですが、そのテクニックについては本書を読んでみてください。実例をもとに解説されているので、とても分かりやすく説明されています。

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まとめ

文章術に関する本を何冊も読んできましたが、この本も良い本でした。

特に今回ご紹介した文章の組み立て方については、他の本で読んだことがなかったのでとても参考になりました。構造シートを手書きするのはなかなか大変そうですが、実践してみようと思います。

ネットメディアの記事が題材ということで、ブログの文章にも使えるテクニックが豊富に書かれた本でした。特にブロガーにオススメな一冊です。

この記事を書いた人

阿部 雅彦 (まさ)

1971年 大阪市生まれ。現在は東京の下町に在住。
都内のメーカーで技術系スタッフとして働くサラリーマンブロガー。
高3と中2の二人の息子の父。
iPhoneアプリを駆使して毎日の行動を記録。人呼んで「変態ライフロガー」。