この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
「忙しいときも忙しくないときも、いつも疲れている」
「どれだけ休んでも、眠っても、なんとなくダルい」
「集中力が続かない。いろんなことが気になってしまう」
そんな人は、身体ではなく、脳が疲労しているのだそうです。
久賀谷亮さんが書かれた「世界のエリートがやっている 最高の休息法」では、脳科学の最新の研究成果に基づいた「脳の休め方」が紹介されています。
表紙にもある「脳科学」という言葉や、イェール大学出身の医師が著者だということから、難しい内容を想像して読み始めましたが、まったくそんなことはありませんでした。
脳の疲れを癒すことの重要性が分かりやすくストーリー仕立てで書かれているので、読み始めたら気になって最後まで一気に読んでしまいました。
中には最新の学説や難しい医学用語もたくさん出てくるのですが、作中に登場する教授が解説する形でわかりやすく書かれていて、とても読みやすかったです。
最新の脳の休め方は「瞑想」がベース
「マインドフルネス」とは
この本で紹介されている「脳の休め方」は、「マインドフルネス」と呼ばれるもの。
脳は何もせずにぼーっとしていても、勝手に働き続けて疲れていくのだそう。
いくら身体を休めても回復しない、この脳の疲れを癒すのが「マインドフルネス」です。
用語だけは最近よく聞くので知っていましたが、これは心の動きを鎮めて脳の動きを休める東洋の「瞑想」の効果が「脳科学」で確認され、精神医療に活用されるようになったものなのだそうです。
脳の疲れを解消するための具体的な方法を紹介
本書で紹介されているのは、次の7つの脳の疲れを解消するための方法です。
- とにかく脳が疲れているとき
- 気づくと考えごとをしているとき
- ストレスで体調がすぐれないとき
- 思考のループから脱したいとき
- 怒りや衝動に流されそうなとき
- 他人へのマイナス感情があるとき
- 身体に違和感・痛みがあるとき
それぞれの方法がどのような場面で有効なのか、本編のストーリーを読むことで理解することができます。
それぞれの具体的な方法は本書の冒頭で詳しく解説されているので、実践する際はその部分だけを読み返せば良いようになっています。
1日5分でも10分でも良いので毎日やってみましょう
「瞑想」については、本書を読む前から興味がありましたが、その効果は最新の脳科学でもその効果が実証されているんですね。
なかなか習慣化ができないでいたのですが、1日5分でも10分でも良いそうなので寝る前にでも取り入れてみようと思います。